リヴォフの地下水道

旅行記や本のレビューや歴史など。知識ひけらかす雑談とか。ロシア・ウクライナの文化愛してる。星井美希トナカイ担当P。

国家総合職試験のイレギュラーな回顧録

 

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趣向を変えて特殊な就活体験記でも書こうと思います。なんとなく。

回顧録みたいなもんですよ。公務員試験の体験記なんかネットの巷に溢れてるんだが今年はとにかくイレギュラーだったので、どこかに記録として残しておくのも悪くないと思ったので。

2年間も受験したので公務員試験に関しては一般受験者より多くの知識が蓄えられたのではないかな。無駄に多くも。

でもまぁ俺もいつまでこんなこと続けてたんだか。ほんとだな。

気づけば来年入省なので、自分が大学4年の時1年生だった後輩と同期になるってわけですな。まあ仕事に年齢なんて関係ないから別に構わんのだけど、でもやっぱ大学時代に一生懸命やってた人と比べたら今まで何してたんだ?って感じする。

職歴もないし。

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一個下の国交省にいる大学時代の後輩はめちゃくちゃ優しいので「年齢とか関係ないっすよ!」とか言って先輩扱いしてくれるんだけどね。嬉しいね。嗚呼、そんな彼ももうすぐ社会人3年目ですよ。置いてかれた気持ちになっちゃうのがなんとも

さて公務員試験制度に明るくない人たちのためまず区分なんかを説明します。

 

◆地方初・中級 市町村の役所

◆地方上級   政令指定都市、県庁、都庁など

◆東京特別区  都内23区それぞれの区役所

 

◆国家一般職 全国の省庁出先機関での勤務

◆国家総合職 霞ヶ関本庁で政策の立案。官僚。

 (ただし、上記二つの国家の場合最終合格後に事前面談会&官庁訪問というおF◯CKな個別面接イベントがあり省庁に採用されるかどうかは別のお話。一般職なら99パーどっかには入れるが)

国税専門官    税を徴収する実働部隊

◆労働基準監督官  労働基準法を守らせる組織

 

 

◆裁判所一般   裁判の運営や事務。

◆裁判所総合   裁判制度の企画、事務処理とか
三権分立に基づいて、裁判所は公務員試験とは別に独自で運営しています。

 

ほかにマイナーなやつの例で、

法務省専門職 少年院とか施設での勤務

国会図書館  司書みたいなもん

◆国会事務   国会の運営。衆院参院それぞれ

航空管制官  管制塔で航空機を上手く捌く

などなど。

 

以下は教養試験のみであることが多いところ?

市役所

刑務官

都道府県警察

警視庁

皇宮警護官

海上保安庁

東京消防庁

自衛官

大学法人

(ここら辺は体力と面接でゴリ押しできるかもしれない)

 

公務員試験って結局、筆記が難しいか or 面接が難しいかの違いが云々というだけで全体の難しさにそこまで相違ないような気もします。

どうにもならん時はどうにもならん面接より、勉強次第でライバルを蹴落とせる国家の方が報われやすいのでありがたいけど(人によりけりですがね)

しかしまぁ〜結局国家だって最終的には面接の良し悪しがものを言うわけでしてね…。

きつい勉強頑張っても報われないところがあるのはとても無慈悲でありますね。

でも実際ね、変な人がたくさん入ってきても困るし最近の面接重視な風潮はそれなりに理解できないこともないかと。

面接を重視しない会社ほど変な人いっぱいいるからさぁ〜〜これはほんとですよ。

自分が前に一週間で辞めた小さな会社も複雑な選考なんてなかったし、人事という概念すら存在しなかったけど、社員はみんな暗いし無口だし、研修なんて無に等しいし、社長のメールでの指示も抽象的で意味不明だし(これには社員も文句を言っていたが)

隣の教育係の先輩は東大生らしいのだが日本語が破綻してて何言ってんのか分からんし、社長本人に指示の件は具体的に何をどうすればいいのか分からんと聞いてもその日本語の破綻した先輩に聞けの一点張りだし、社長からの指示が分からんから仕方なくその先輩にこの指示の意味は何ですか?って聞いたら、やっぱり意味の分からん日本語が返ってくるし()後ろの根暗デブ女はなんで教わったことメモしてその通りにしないのか!って怒鳴りつけて舌打ちしてくるし、その舌打ちやめてくれないですか?って言ったら口論になったし、ムカついて辞表叩きつけて帰宅したし。

何ですかねこの勢いある展開。とてもスピード感がある。いや、ほんとに何から何まで何も分からん。。。ほんとにあの一週間はなんだったんだ??

何も分からん。

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分からん

まぁそういうわけで人物重視の面接システムはこうした変な人間をはじくフィルターとしての役割を果たしています。自分が弾かれてきたのも納得。

まぁ会社をよく選ばずに入社した自分の甘さが全て悪いんですけどね。猛省してます。なのでここらへんの記述はあの時の自分への悪口でもありますよ笑

とはいえ大学卒業してから就活始めたせいで他の企業での面接が全然うまくいかず精神的にかなり追い込まれてた自分に内定出してくれた企業はあそこくらいだったし、選択肢もないから仕方なかったところは多々ある。

そもそも、大卒者がみんな足並み揃えて会社に入らなくちゃいけないなんていう新卒ルールもバカげてるとは思うんだけどね。やりたいことなんかコロコロ変わるんだし。時の運もあるし。

そもそも新卒で入ってすぐ辞める人より、出遅れても真剣にやりたいこと見つけて一生懸命頑張る人の方が立派じゃないですか。就活に出遅れた既卒者をあんまし差別しないでほしいっすよね。まぁ俺は一週間で辞めたので差別されて当然だが笑

 

”面接の結果は人格否定ではない”とか、そういう言葉も巷には溢れていますが、しかし面接受かりたかったら人格否定ってところは多かれ少なかれ受け入れるべきところ。たかだか20〜30分の面接で俺の何がわかるんだ!←そのお気持ち、すごくよくわかりますよ。今だって時々そう思いますからね。でも、そう思う前に、これは自分の性格を見直すきっかけと思うのはいかがでしょうか?

なんで自分の面接がダメダメだったかを素直に反省すれば、自分のダメなところが案外たくさん見えてくる。指摘を素直に受け止められる人は学力だって伸びます。そういうのを乗り越えたことで人間的に大きく成長することができたなと。実際それまでの自分は何に対しても反抗的だったしね。そういうのも見透かされてたんだろうなって思いますよ。

だから素直になることを心がけました。いろんな恨みもあるけど自分の性格を変えるきっかけを作ってくれた人事の方々には感謝してます。

 

まぁそれはともかくとして、新卒(主に文系)の就活ってのは、ともかく、こうやって人の正常な思考・判断力を喪失させるもんで恐ろしいものです。

 

長々と何の話だっけ、

まぁ…とにかく、面接って大事なのよ…

面接のせいで散々酷な目に遭ったけどさ、あれは自分の成長のためにも、入社してからの居心地の良さを確保するためにも必要悪だと思うんだ…( 

今だからそう言えますね。

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『あなたはこれまでの二年間、一体何をしてましたか?』


そういうわけで上記のように民間企業での失敗もあり途方に暮れていたところ、周りからも公務員を勧められ、自分で職種などを調べるうちにそれが自分のやりたかったことに見事にマッチしていくわけです(マッチするのが遅い)

大学時代から真剣に公務員試験の存在を認知してればなあ。

前から国際問題や治安維持なんかに関心を強く持っていたので国家公務員の仕事には強い興味があったんだけどねぇ。小学生の時にゃ杉原千畝の伝記読んで外交官に憧れ、卒業文集にも将来の夢で外交官とか書いてたし。

やがて中学に入ってから英語そんなにできねえって感じで完全に諦めてたけど。だから自分がそういう世界に行けるとは思えなかった。現実から遠い世界のように感じてたし。

たまたま本屋で問題集でも捲ってたら意外と自分にもやれそうだと思うようになり。それで挑戦を決意したのが昨年の2月のこと。もうそっから今までずっとがむしゃらに頑張ってきましたよ。

 

 

さて、公務員試験には専門試験というものがあります。

これが公務員試験を近寄りがたいものにしているといっても過言ではないだろう。

専門試験とは?主に大学で教わる科目を問う試験のこと。

経済学法律学行政学政治学とか、そういう小難しい理論が五肢選択の問題形式で(まあつまりセンターの間違い探しマークみたいなもん)で出題される。

もちろん警察官や自衛官みたいに企業のSPI試験みたいな内容の教養試験だけで受けられる公務員試験もあるし、最近では優秀な人材を各方面から集めるため(実のところ企業から優秀な人材を横取りするため)に教養試験だけを課す自治体も全国的に増えている。市町村とかがそうだね。

しかし大卒程度、地方上級や国家と名のつく試験では基本、教養&専門の二本立てで受験しなければならない。それらを勝ち抜いた人にだけ初めて面接を受ける権利が与えられるのです。

 

さてそんな勉強方法だけども公務員試験の対策本なんてのはかなり充実してるのでどんな本屋でも絶対手に入るし、なんならブックオフとかで、誰かさんのおさがりが200〜300円でも手に入ったり。その過去問を繰り返し解くだけで十分かと。

ネットで受験したい公務員先を選び、受験に必要な科目を調べて教材を揃えるだけ。

自分の大学は経済学部だし法律の知識ゼロだったけど、これやるだけで法律関連は問題なし。

公務員試験の予備校に何十マンも払うのはちょっと馬鹿げてますしね。独学でも出来る人は十分にこなせるってわけです。(もちろん面接練習してくれたりとか情報が充実してるとか、そういうのありがたいけどさ)

 

一応これまでの話をまとめると、

 

・年齢・学歴関係ないとか言ってるくせに、空白期間が長いと面接はやっぱり渋い。

・難しい勉強が苦手でも比較的簡単な教養試験だけで受けられる試験は結構ある(市役所や公安職など)

・面接重視な風潮とはいえ国家公務員試験は筆記の点数でわりとゴリ押しできる。

・一人で勉強するのが好きな人は専門学校行くより独学がおすすめ。

 

さて今回の記事では、タイトルの通り数ある試験の中でも特にイレギュラーだった国家総合職試験の体験を申し上げていきたいと思っていたので、時系列に並べて説明していきたいなと思います。

 

国家総合職

いわゆる〇〇省〜▲▲庁とか、ああいうところへ幹部候補生として採用されるための面接資格を得る試験区分。つまり官僚になるための試験。かつては国家1種などと呼ばれていたが試験制度改革なんかにより2011年以降現在の名称に改められます。

東京の霞ヶ関本庁勤務になるためドラマにもよく登場し一般には華やかなイメージがある一方、”不夜城”とも呼ばれるほど深夜まで仕事が続き、非常に激務。政治家にこき使われることが多いので早期退職者が多いのも現実。給料安いし。人権無視は当たり前。

だからあえて国家一般職を志望する方も多い。

 

さて、そんなキツい現実に向かうことが分かっていながら勉強を頑張るマゾな諸氏が国家総合職に最終合格して希望する省庁に進んでいくには、以下のステップを踏む必要がある。

 

試験申し込み(3月末ごろ〜4月の頭)

一次試験(例年通りだと4月末)

二次試験(5月中旬ごろ)

人事院最終面接(5月末から6月初旬??)

最終合格発表(6月末)

 

という流れだ。これに打ち勝てばとりあえずは万事安泰のように思えるのだが、最終合格発表の当日から官庁訪問の予約が始まる。

だが正直言って、あんなに難しいくせにここまでの総合職試験なんかただの余興に過ぎない。

こっからが曲者だ。

 

官庁訪問とはそれぞれ希望する省庁に自ら足を運び、

 

1日目

受験者:採用してください!!!!

A省人事1:(熱意はあるけど…保留!)

午後

受験者:採用してください!!!

人事2:(まあ志望動機はよく書けてるが…保留!)

受験者:さいようして…

人事3:A省の、〜〜〜という政策で、この問題はどのように解決できるとおもいますか?

受験者:え、あ、その…わかんな…

人事3:おかえりくださいまし

 

2日目

受験者:採用してくださいっ!!!

B省人事1:(元気だけはある)

午後

受験者:さいようしてください!!

人事2:ダメです。(元気しかないので)

 

3日目

採用して: 受験者?

C省:???????

 

この一連の流れを何度も繰り返して受験者の精神がおかしくなるまで監禁と拷問と面接(尋問)を繰り返し、何時間も庁舎内に拘束した挙句、夜になって「今年度の採用見込みはありません」などと抜かして追放する非人道的な選考システム。

まぁ今年はそれをオンラインで実施したわけだが、束縛される苦しみと、いつ突き放されるのかという恐怖は現地にいようとオンラインだろうと同じことである。

何もない不気味な庁舎の待機部屋が、自宅のパソコンの前に変わっただけ。

結局は人事との相性が試されるマッチングゲーム(いや漫画でよくあるデスマッチだろこれ?)俺は“決闘者”もなけりゃデュエルも得意じゃないのですぐに脱落。文字通りのマインドクラッシュだ。霞ヶ関はあらゆる大人の陰謀に渦巻いていますネ。

 

1日目に回る省庁は第一希望のところにしろとかさぁ…そんなわけのわからんことぬかすから立ち回りの上手さを求められたり、巧みな情報戦を強いられたりします。

蓋を開けてみりゃあ知らない暗黙の試験ルールばかりで、さっそく自分の甘さを思い知らされました。

まぁ一旦官庁訪問のことはさておき、今回は一次試験に絞ってお話したいので、順を追って回想しますよ。

 

①受験申し込み

まず今年は、コロコロパニックのせいで申し込みの時点から大騒ぎ。

本来だったら4月上旬に申し込み→一次試験は4月末の予定だった。

ところがその予定は、非常事態宣言によって大きく狂わせられてしまう。

当方九州に住んでいるのだが、あえて受験地は東京都にしていた。1次の実施日程が近い東京特別区などと一緒に受験できると考えたためだ。

地方在住者はこういったことも考慮しながら行動する必要があって大変だ。そのため、ついでに受けられるならそうした方がいいと考えた。まぁそりゃ何度も関東へ行ったり来たりだとそりゃ感染のリスクも上がるし絶対そうしたほうがいいしなぁ。

ところがその非常事態宣言のせいで特別区の日程が延期となり、そもそも東京へ足を運ぶメリットが完全に消え失せた。もはや感染可能性というデメリットしか残されていない。

すぐさま国家総合職の一次試験地を変更する必要が生じた。

 

ちなみに国家試験を主宰する組織には人事院という組織があるのだが、この組織がまた融通が効かない…ああいや、ここでまたいろいろ文句書くとあれなので抑えるけど、

「明日非常事態宣言が発令されたら、東京行くのも厳しくなりますけど…受験地を九州の某県に変更できないですかね^〜〜」

と電話で訴えるが

「受験地の変更はできません。」の一点張り。

なんだと〜〜〜〜

東京行って感染しろとでも言うのか〜〜〜〜?

地方に戻った瞬間、県内感染第一号者とマスコミと近所のおばさまどもに罵られムッソリーニみたいに吊し上げられ石投げつけられ市中引き回しの刑に処されるんだぞ??と内心思ってたのでかなり焦る。(感染爆発の初期段階だったので自分の被害妄想も大概だったが)

 

「『災害など”やむを得ない事情の場合”は、変更できる』と書いてますけど?」

しかしいくら言えども、

「それは、やむを得ない事情とは言えません。」

災害でなけりゃなんというのかい?

まあその人もどうせ上の命令に従うしかないだろう、無理は言えないのでここらで切るよ。

前のパンデミックは100年前だったし前例はないもんな

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思考停止

 で、 仕方なくもう一度、さっきは人事院本部に凸ったが、今度は直接の試験管轄地域である関東事務局へ掛け合ってみることに。もはや完全なるクレーマーだし、こんなことするのも嫌だったのだが、母親に、引き返すな!言え!とケツを叩かれたからには言わないわけにはいかなくなってきた。まじかよ。でも馬なのでムチでケツ叩かれると、動いちゃうよね。

しかしまぁたとえ別の部署でも回答は同じ。そりゃそうでしょうな。

4月末…結局東京行くしかないのか…と諦めた時案外その人もなかなか悪い人で、

「…お勧めはできませんが、まだ受験申し込み期間内なので、別のIDを登録して二重に申し込んでみたらどうでしょうか」

“重複して同一人物が申し込むことは禁止。”

と注意書には当たり前のように書かれているのだが、どうやらこれをすることで後から申し込んだ方のが有効になるということらしい。

人事院の職員からのお墨付きもいただいたわけだし躊躇も遠慮もする必要はない。早速ですが一次試験の場所を地元に設定して申し込みました。

申し込み期日が終わった直後ちょうど非常事態宣言が発表され、国家総合職試験を延期するという発表もなされた。

4月末だったのが、5月末に延期される。そのあとしばらくして人事院から電話がかかった。

「これは同一人物ですか?」という感じの内容。

「間違えて二重に申し込んじゃいまして〜」なんて抜かして同じ人事院の方に悪知恵仕込まれたことは伏せながら答えると後に申し込んだ地元の受験地に無事変更してくれました。

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いやあ〜助かるね〜飛行機なんか乗りたくないし意味もなくリスク犯して東京になんか行きたくないんだわ。そう言うわけで無事に申し込みは完了しました(なんでこれが第一の関門になるんかね)

 

②度重なる日程の延期

試験が一旦は伸びたおかげで一生懸命勉強に専念できました。これは有り難みの極み。そんでもうそっからは毎日参考書と睨み合う日々ですが、ここで簡単に国家総合職の試験区分を紹介しておきますと、大卒程度には

 

・政治・国際区分

・法律区分

・経済区分

 

などがあります。メジャーなのはこの3つです。

あと他に薬学とか土木、農業があるけど、理系の方は受験者がそこまで多くないんだよね。そりゃそうだろう。誰が優秀な頭脳をこんな安い給料の仕事なんかn…いや、なんでもないけど理系なら給料のいい会社なんかいっぱいありますし???

倍率もそこまで高くないので合格しやすいというメリットはある。これはマジ(まあどんな勉強すりゃいいんか想像もつかないが)

 

自分は昨年に引き続き、政治国際区分を選択したのだが、噂に聞けば一番この区分が難易度が高いとかなんとか。まぁそりゃそうだろう。

特に国際関係という学問に関しては公務員試験予備校でもあまり授業が組まれないほど正しい勉強方法が確立されていない。受けたきゃ自分の力で勉強しやがれ、ってやつ。実際過去問や教材も少なすぎるし。

そのためか、この区分が本格的に改正されて受験区分に組み込まれた2014年には、受験倍率およそ19倍という狂った数字を叩き出していた。難しさのあまり受験者が減り続け、今じゃあせいぜい9倍程度となっている。

うーん??でも正直高いのか微妙だ。難易度は高いのかもしれんが逆に法律区分より志望者が少ないのでライバルは減ると言いますか。

とにかく倍率下がったためかボーダーも下がり続けて、昔に比べればはるかに受験しやすい試験になったことは間違いない。

それでも半分近く点数は取れないと話にならないがね。

ちなみに、この政治国際区分で選択する科目は以下の通り。

 

政治学 10問(必須回答)

国際関係学 10問(必須回答)

憲法 5問(必須回答)

計25問。

残り15問を以下の科目から好きに選択回答(1つの科目の中から1問だけ解いてもよし)

行政法 5問

行政学 5問

国際法 5問

民法 3問

(他に以下の科目からも問題を選択できる)

経済学 

労働法 

 

ちなみに自分は経済学部だったが経済学と数字が死ぬほど嫌いなので経済学は選択しません。

ある意味で好きな科目だけで挑戦できるのは、国家一般職よりもありがたい試験であります。流石に10問も解かせるわけだから、政治学と国際関係の難しさはなかなかのもの。

 

新スーパー過去問とかいう実務教育出版が出してる有名な過去問集「政治学」「国際関係」をひたすら読み込み、ある程度マスターしてから、さあ本番といったところ。それ以降はもっとたくさんの問題を解くためLECというところのクイックマスターとか、ああいう問題集を解いたり。。。

国家一般職とか県庁レベルのならブックオフでも十分に手に入るんですが、国家総合職を受験したい方はそれ専門のクソデカ過去問集を買うことをお勧めします。

青い表紙のやつ。(どこらへんの層に一体需要あるんですかねここらへんの記事は?)

まぁ、とにかくひたすら以下のような問題を解く日々ですよ。

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国家総合職・政治学の問題例(出典:人事院

きれいにノート取る必要はないと思いますよ。分からんことがあったらその過去問のページに付箋を貼りまくり、角の余白にメモを取るなど汚しまくった方が覚えるしね。

そして間違ったところをもう一度解き直すことで知識は確実に定着していきます。

 

そうして5月の中旬いよいよ試験か、と思いきや…

 

  『国家総合職の1次試験を再延期します。

          現状いつになるかはまだ未定です。』

                                人事院より。

 

 

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 とても困惑したし、何よりここでモチベの維持が困難になってきた。

延期ならともかく未定???いつ???どうするのよ???

毎日テキストと睨めあってきた日々、ようやくこの苦しみから解放されるのかと思ったのに、これなんだもの。

少しずつ自分のやる気が削がれていくような気がする。振り返ると、この時期はもう勉強も少しずつ放棄したりと非常に怠惰になりかけてたと思う。

 

さて、とても長いので、今回はいったんこの辺にしておきます。

 

(2に続きます)